29 April 2011

Shikoku - Kochi

足摺岬 (高知県)

80メートルの断崖に黒潮が打ち寄せては砕け散る。ツバキ林がトンネルをつくり、そこをくぐり抜けると断崖の頂上に白亜の灯台が見える-と書くと、四国の最南端の足摺岬が浮かんでくる。足摺観光は、なんといってもツバキ花咲くが津、そして真夏の太陽もよい。岬には雄大な景観のほか、ジョン万次郎の銅像、近くに四国八十八ヶ所第38番札所の金剛福寺がる。弘仁13年(822)弘法大師が開き、自刻の千手観音、不動明王などが安置されている。
寺の境内にある多宝塔は清和天皇菩提のために建立されたものといわれている。
Ashizuri Cape, Kochi Pref.
よさこい祭 (高知)

高知の城下へ来てみいや ジンバもバンバもよう踊る - 鳴子を両手にふりかざして、シャンシャンと踊る"よさこい鳴子おどり"の歴史は浅いが、陽気で、所作が大きく、土佐っ子好みの踊りである。名物よさこい祭は、毎年、8月9日から11日まで、全市挙げて踊りぬく盆おどりなのである。特に、最終日には市内追手筋通りに特設会場が設営され、つぎつぎと踊り連が鳴子をうちふり競い合う。近ごろ、踊りの先頭を練るダシも豪華になり、阿波おどりをしのぐよさこい祭がくりひろげられる。
Yosakoi festival, Kochi.
海中公園 (西海鹿島、竜串、竹ガ島)

愛媛県の西海鹿島、高知県竜串、徳島県の竹ガ島など、海中公園は四国に数ヶ所ある。海中の透明度は15-20メートルで、青い海の底は七色の造礁サンゴや、その間をぬって200種以上の熱帯魚の小魚が泳いでいる。西海鹿島、見残し、などではグラスボートが幻想の世界へ案内してくれる。視ころサンゴ、枝サンゴ、ヒダベリサンゴ、テーブルサンゴなどが群生して、特にシコロサンゴ群のなかに住むナガウニは四国の海中公園だけ。あざやかなウミトサカ、その上を泳いでいる青いソラスズメダイとのコントラストは油絵を観賞するような美しさである。
Submarine park.
闘牛 (宇和島)

約300年のむかし、オランダ船が宇和島沖で難破したが、それを救ったお礼として2匹の牛をもらったのが闘牛のはじまりである。宇和島の和霊土俵では、初、春、夏、秋、冬の5場所、名物闘牛大会が開かれる。なかでも圧巻は7月24日の和霊神社の大祭の日で、牛鬼や走り込みも見物できる。闘牛の世界にも、横綱、大関、前頭などの番付があり、横綱の土俵入りもある。闘牛の基本技は、押し、向う突き、ヒラ、横掛け、寄り込み、など、これも人間の相撲とよく似ている。早い勝負は数分、なかには40分も死闘する名試合もある。
Bullfight, Uwajima.


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